コラム

C-ROW代表の坂本が、業務に関係なく思いのままにコラムとして綴ります。

2013年9月12日 コラム一覧に戻る

カルタ式とマインドマップ

私がまちづくりの現場などで記録をとるときに、よく使うのがカルタ式というものです。また、マインドマップについて尋ねられることも多いので、今回のカルタ式やマインドマップについて私なりに少し紹介したいと思います。
カルタというのはフィンランド語で「地図」ということで、マインドマップ(頭の中の地図)と非常によく似ています。
マインドマップは、トニーブサンという人が考案したもので、カルタ式に比べて絵などたくさんイメージを書き込みながら、どんどんアイデアを発散させていきます。
どちらも、最初のキーワードからどんどん言葉を数珠つなぎに派生させていくという点では共通していますが、私がもっぱら使っているのはカルタ式です。
カルタ式の記述はそもそもフィンランド・メソッドと呼ばれるフィンランドの教育の中で用いられているもので、小学生の国語や読解を中心に活用されているようです。
カルタ式は言葉の連想ゲームを図解したといいでしょうか?非常に簡単にできるため、私がたまに担当する講座でも良く紹介させていただきます。
特に、50代すぎの男性が関心を持ってくださっています。
どうしてでしょう?
日頃いろいろなことを考えるときは、1つの流れの中で考えていくために、1つのアイデアからどんどん複数派生させ、その過程を図解する、構造化するということがないからでしょうか?
以前テレビでは「アイデアの引き出しを開ける」とカルタ式を紹介していましたが、まさにそうした引き出しを見つけ開けることに新鮮みを感じてくださっているようです。また紙と鉛筆さえあればできるというところも魅力なのかも知れません。
一方マインドマップは、現在たくさんの書籍で紹介され、マインドマップの講座やマインドマップを描くコンピュータソフトもあるとのこと。
逆にそう聞くと敷居が高くて、一時期はノートをとるにもマインドマップを挑戦してみましたが、だんだん遠のいていました。
そんななか、あるプロジェクトで出会った視覚障がいの方から「マインドマップの発想法は、実は普段自分が頭の中で考えていること。」ということを聞きました。非常に驚きました。
視覚に障害のある方は、1つのアイデアから、派生するアイデアが構造化させ、整理しているとのこと。
晴眼者は、ふだん思考を構造化し整理していないからこそ、カルタ式やマインドマップのような図解化され、可視化されることに新鮮さを覚えている。
という話を聞いてから、マインドマップのことももう一度少し調べはじめています。
どちらも自分の頭をほぐし、整理し、創造性を高めるのには良い方法かなと思っています。
皆さんはどのようにして、アイデアを発想させていますか?

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ファシリテーターとして多くの「まちづくり」「ワークショプ」に参画するプロフェッショナル「C-ROW」

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